・ピックアップ審査?予選審査?違いは?
・各ラウンド何をするの?
・ステージ上でのふるまい、気をつけるべきことは?
こんなお悩みを解決できる記事を書きました!
JBBFの大会は、進行表が事前に掲載されています。
しかし、独自の用語が多いため、なかなかビギナー選手にはわかりづらいかもしれません。
そのせいか、毎年控え室で「次はIウォークあるの?」と慌てる選手や、ステージ上での動きを間違えて、大会進行を妨げてしまう選手がいます。
本番前に焦ってしまったり、ステージ上でエレガントに見えない振る舞いは避けたいですよね。
そうならないためには、事前にステージ上での動きと、どのラウンドで何をやるかを全て練習しておくことが必要です。
今回は、JBBFのフィットネスカテゴリについて、ステージ上での動きと、どのラウンドで何をやるかを解説します!
※対象カテゴリは、メンズフィジーク、ボディフィットネス、ビキニフィットネス、フィットモデルです。
※ボディフィットネスの方は、Iウォーク→Tウォークに置き換えて読んでいってください!
[toc]
ステージ上での動き
まずは、ステージ上での動き方について解説します。
ステージ上の目印
ステージには、以下の目印が付けられています。
- Iウォークの方向転換位置
- ラインナップ位置
- Iウォークセンター位置
※大会によっては、後方待機の位置がつけられている場合もあります。
この位置を目安に移動していきます。
また、ステージマネージャー(ステージ上での進行をサポートするスタッフさん)の指示がある場合は、それに従いましょう。
ラインナップとは?
ラインナップは、全選手が横一列に並ぶことです。
ピックアップ・予選では舞台袖から出たらそのままラインナップ位置に並びます。
決勝では全員のIウォーク終了後、ラインナップ位置へ移動する指示があるので、それに従います。
ラインナップ位置にはテープで線が引いてあり、さらに立ち位置の目印がつけてあるので、ステージマネージャーの指示に沿って立ちます。
クォーターターンとは?
クォーターターンは規定ポーズです。
司会のコールに従い、ラインナップの位置で規定ポーズを取っていきます。
- フロントポーズ
- サイドポーズ(右向き)
- バックポーズ
- サイドポーズ(左向き)
- フロントポーズ
スイッチとは?
スイッチとは、選手の入れ替えのことです。
ラインナップのスイッチラインナップ位置でのクォーターターン後、左右の入れ替えを行い、再度クォーターターンを行います。
進行から「○番と○番の選手の間でスイッチしてください」とアナウンスがあるので、その指示に従い場所を入れ替わります。
↓3番と4番の間でスイッチをする例
スイッチ前
スイッチ後
スイッチ後はクォーターターンを行い、その後再度スイッチの指示に従い、元の位置に戻ります。
スイッチがある場合は、「ラインナップ=クォーターターン→スイッチ→クォーターターン→スイッチ」になります。
比較審査のスイッチ比較審査(後述)でもスイッチが発生する場合があります。
比較審査でのスイッチは、指定された番号の選手のみが入れ替えを行います。
↓2番と3番がスイッチをする例
スイッチ前
スイッチ後
比較審査
ラインナップ終了後は、舞台後方に下がります。
そして、審査員が比較したい人を4〜5名選び、比較審査が行われます。
司会がゼッケン番号をコールするので、呼ばれた人は指定の位置に行きます。
Iウォークとは?
Iウォークは、決勝ラウンドで実施される「自分だけのプレゼンテーションの時間」です。
※2022年度から名称が変更になりました。(旧:Lウォーク)
1.舞台袖から出てセンターまで行き、方向を変えて舞台前方の中央へ進みます。
2.指定の位置でフロントポーズ、バックポーズを取り、最後にご挨拶をして、舞台後方の待機位置に移動します。
2021年にルール改正があり、以下の点が変更になりました。注意しましょう。
・舞台袖から出てすぐのご挨拶はやらない
・フロント→バックポーズのつなぎのプレアクションは1つだけ
・ボディフィットネスにおいては、Iウォークではなく、Tウォークを実施する。
※Tウォークの詳細は下記の動画をご確認ください。
また、大会進行の流れを妨げないため、方向転換の1ポーズは長時間止まらないようにしましょう。
スリーステップフォワードとは?
クォーターターンの中に組み込まれ、「3歩前に進む」ことを指します。決勝のみ実施。
- フロントポーズ
- サイドポーズ(右)
- バックポーズ
- スリーステップフォワード(3歩舞台後方に向かって歩き、バックポーズをとる)
- サイドポーズ(左)
- フロントポーズ
- スリーステップフォワード(3歩舞台前方に向かって歩き、フロントポーズをとる)
ボディフィットネス、ビキニフィットネス、フィットモデルはこのウォーキングも審査対象です。
エレガントに歩きましょう。
全ての審査が終了したら、退場します。
各ラウンドでやること
各ラウンドのやることはどう確認する?
各ラウンドでどの要素を実施するかは、進行表に記載があります。
進行表は、JBBF公式サイトの「大会」に掲載されます。
エントリー者が締め切られてから掲載されるため、おおむね大会の1~2週間前に掲載されることが多いです。
自分の出る大会の進行表は必ず確認しておきましょう。
1)ピックアップラウンド
参加者が13人以上いる場合、ピックアップ審査が行われます。
原則、全選手から12人がピックアップされ、予選審査に進みます。
Iウォークはなく、ラインナップ・クォーターターン・比較審査が行われます。
比較審査に呼ばれる選手はボーダーライン上の選手です。呼ばれない選手は、「ピックアップするorしない」が確定している選手です。
ピックアップ落ちの選手は、順位はつきません。
フィットモデルのピックアップラウンドはモノキニを着用します。
2)ラウンド1(予選)
ラウンド1では、ピックアップした12人に対して順位付けを行います。12人のうち、1〜6位の選手が決勝へ進みます。
Iウォークはなく、ラインナップ・クォーターターン・比較審査が行われます。
一般的に、最初に比較審査に呼ばれたグループ(=ファーストコール)の順位が良いと言われています。
選手数が6人以下の場合はピックアップ・予選ラウンドはなく、いきなり決勝になります。
フィットモデルの予選審査はイブニングドレスを着用します。
3)ラウンド2(決勝)
最後に残った6人で決勝が行われます。
Iウォーク、ラインナップ、クォーターターン、比較審査が行われます。
Iウォークが含まれるのは決勝のみです。また、比較審査でのクォーターターンには、スリーステップフォワードが含まれます。
※大会によってはスリーステップフォワードがない場合もあります。
予選と同じく、決勝でも最初に呼ばれたグループ(=ファーストコール)の順位が良いと言われています。
フィットモデルのみ、決勝ラウンドが「決勝ラウンド1(モノキニ)」「決勝ラウンド2(イブニングドレス)」に分かれています。
ステージ上で気をつけたいこと
ここからは、ステージ上でエレガントにふるまい、審査員から評価されるために、気をつけたいことをご紹介します。
立ち位置の確認で床を見ない
Iウォークの方向転換・センター位置、ラインナップの立ち位置、不安で床を見て確認したくなりますよね。
ただ、床を見てしまうと、顔が下を向いてしまい、不安感・緊張感が伝わります。
立ち位置は、自然に視界に入る間(数m手前にいるタイミング)に確認しておきましょう。
ステージ上にいる間は全て評価対象
後ろに控えている際も、審査員はポージング・表情を見ています。気を抜いてはいけません。
ポージングが雑になっていたり、真顔になっていたり、頭が下を向いていたりすると見栄えが悪く、よくない意味で目立ちます。
舞台からはける際のウォーキングも見られている
全ての審査が終わり、舞台袖にはける際のウォーキング、気を抜いていないですか?最後まで見られています。
舞台を降りて完全に見えなくなるまで、エレガントにふるまいましょう!
進行を妨げない
大会はタイトなタイムテーブルで進行されています。その進行を妨げる振る舞いは、審査員の印象も悪くなるだけでなく、他の選手にも迷惑がかかります。
- Iウォークのルーティーンが長すぎて、後ろがつかえている
- 左右スイッチや比較審査で呼ばれた際に反応しない、移動が遅い
- 退場前のご挨拶が長すぎて、後ろが詰まっている
全部私は経験したことがあります。やった方ではなく、された方ですが…。
本人が一番焦っているとは思いますが、周りの選手も「間違えたか?!」と焦ったり、予定していたルーティーンができないなどの悪影響があります。
いずれも、事前に対策できることばかりです。しっかり準備をして臨みましょう!
臨機応変に対応できるように準備しておく
大会当日の進行次第では、様々な変更が加えられることもあります。舞台袖の待機中に指示が飛ぶ場合もあります。
臨機応変に対応できるように準備しておきましょう!
例- 欠場者がいたため、予選審査がなくなった
- Iウォークがなくなる、もしくは増える
- 進行が押しており、巻いて欲しい、プレアクションを最低限にと言われた
まとめ
ステージ上で焦らず、エレガントにふるまうためには、事前の準備が大切です。事前に次のことを整理しておきましょう。
- ステージ上での動き
- 自分の出る大会で、どのラウンドが実施されるか
- どのラウンドで、どんな動きをすれば良いのか
司会・ステージマネージャーの指示にすぐ反応できないと、大会進行を妨げる恐れもあります。
しっかり準備して臨みましょう!