- ビキニフィットネスとフィットモデルの違いって?
- それぞれどんな人に向いている?
こんなお悩みを解決できる記事を書きました!
ビキニフィットネスに興味があって調べていると、ボディフィットネス・フィットモデルなど様々なカテゴリが出てきて、混乱してしまいますよね。
特に、ビキニフィットネスとフィットモデルは両カテゴリで活躍する選手も多く、「何が違うのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言うと、ビキニフィットネスとフィットモデルは「求められる筋肉量」「衣装」「カテゴリの理想の姿」に違いがあります。
今回は、ビキニフィットネスとフィットモデルの両方を経験した私が、「ビキニフィットネスとフィットモデルの違いって?」「それぞれどんな人に向いている?」というお悩みにお答えしていきます!
ビキニフィットネスとフィットモデルの違いって?
求められる筋肉量の違い
ビキニフィットネスとフィットモデルの一番の違いは、求められる筋肉量です。ビキニフィットネスの方がフィットモデルよりも筋肉量が必要になります。
ただ、フィットモデルでもしっかり鍛えられた身体が必要なので、ハードなトレーニングは必須です。
衣装の違い
ビキニフィットネスとフィットモデルでは、衣装も異なります。
ビキニフィットネスでは2ピースのビキニを着用しますが、フィットモデルではモノキニ(ワンピース水着)とドレス(イブニングガウン)の2着を着用します。
ビキニフィットネス用のビキニフィットモデル・モノキニ(ワンピース水着)この投稿をInstagramで見る
フィットモデル・ドレス(イブニングガウン)
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目指す姿の違い
ビキニフィットネスとフィットモデルでは目指す姿も異なります。
私の考えにはなりますが、次のようなイメージがあります。
ビキニフィットネス→女性らしい美しさを踏まえつつ、しっかり発達した筋肉美を競う
フィットモデル→ビキニフィットネスより更に女性らしく華奢、かつフィットネスで作り上げた美しいボディラインを競う
どちらのカテゴリも「女性らしい美しさ」という点では共通しています。そこに加えて、ビキニフィットネスが「筋肉美」なのに対し、フィットモデルではビキニフィットネスレベルの筋肉の発達は求められません。
両方のカテゴリで活躍する選手がいるのはなぜか?
2023年のアーノルドクラシック、世界選手権でビキニフィットネス入賞、フィットモデル優勝をしている安井友梨選手のように、ビキニフィットネスとフィットモデルの両方で活躍する選手もいます。
求められる筋肉量に違いがあるにも関わらず、両方のカテゴリで活躍する選手がいるのは、これらの競技が「トータルパッケージ」で評価されるためです。
「トータルパッケージ」とは、筋肉量や絞り、肌のハリ・艶、ヘアスタイルやメイク、衣装の着こなし、ウォーキングやポージング、表情・振る舞いなど、全てを指します。
そのため、筋肉量に違いがあっても、トータルパッケージでカテゴリの理想に近ければ、評価されることは十分にあると私は考えています。
参考リンク
ビキニフィットネスとフィットモデルの審査基準の違いを知りたい人は、JBBFのこちらの資料を参考にしてください。
ビキニフィットネスをフィットモデルを両方経験しての印象
ここからは、ビキニフィットネスとフィットモデルの両方を経験した私が、それぞれやってみての印象をお話しします。
どちらもトータルパッケージが重要
共通して言えることは、どちらもトータルパッケージが重要であるということです。
筋肉量だけビキニフィットネスを満たしていたとしても、ヘアメイクがビキニフィットネスらしくなかったり、ウォーキング・ポージングが下手である場合は、勝ち残ることができません。
同様に、トータルで見て「フィットモデルらしくない」仕上がりやステージ上での振る舞いも評価されません。
それぞれのカテゴリを深く理解し、"自分を使って"実現していくことが必要です。
ビキニフィットネスはより筋肉量が必要
華奢さが重要なフィットモデルとは異なり、ビキニフィットネスでは、しっかり筋肉がついている選手が評価されます。(過度・アンバランスな発達はNGです)
実際に出場していて、ビキニフィットネス選手の筋肉量は、フィットモデルの筋肉量よりもはるかに多いと感じました。
フィットモデルはよりトータルパッケージの重要性が増す
フィットモデルは、ビキニフィットネスよりも「トータルパッケージ」の重要性が大きいです。
なぜなら、「筋肉量」の評価ウエイトがビキニフィットネスよりも少ない分、それ以外の要素のウエイトが増えるからです。
特に、ヘアメイクとポージングの重要度が高いように私は感じました。
フィットモデルに出場する場合は、ヘアメイク・ポージングまでもしっかり作りこむことが重要です。
フィットモデルは金銭的な辛さがある
フィットモデルは衣装が多い分、金銭的な辛さがあります。
2023年11月のレートだと、1着8万円以上するものを2着買う必要があります。
また、ヘアセットを美容院でお願いするなど、大会に出るたびにかかる費用も大きいです。
金銭的な負担が大きいことは覚悟しておく必要があります。
ビキニフィットネスとフィットモデル、向いているのはこんな人
ビキニフィットネスに向いている人
私が考える、ビキニフィットネスに向いている人は次のような人です。
- 全体的に見て「華奢」とは言えない(どちらかというと「筋肉がある」人に見える)
- 脚やお尻の筋肉が発達している
- 肋骨と骨盤の間が比較的狭い(腰の位置が高い)
- 胴に対して、手足が長い
ビキニフィットネスはフィットモデルよりも、発達した筋肉が必要です。特に、脚やお尻の発達は重要になります。
また、腰の位置が高い人にもおすすめです。腰の位置が高い人は、手足が長い傾向にあるため、見栄えが良いです。
フィットモデルに向いている人
私が考える、フィットモデルに向いている人は次のような人です。
- 全体的に見て「華奢」、特に腕やひざ下が細い
- ウエストが細い
- 肩が発達している
フィットモデルで重要なのは「華奢」であることです。そのため、全体的に華奢な印象を持つ人に特におすすめしたいです。
ウエストが細いことも、フィットモデルでは重要になります。
肩の発達が重要なのは、フィットモデルのドレス審査は下半身がほぼ隠れてしまうためです。見えるパーツが肩のみになるため、差別化できるポイントになります。(もちろん、発達しすぎはNGです)
また、胴が長い人にもフィットモデルはおすすめです。胴が長い人はビキニフィットネスだとお腹が間延びしてしまいますが、フィットモデルだと目立ちにくい傾向にあります。
私も胴が長く悩んでいましたが、フィットモデルに転向したら気にならなくなりました。
本当に出たいカテゴリに出よう
ただ、私は本当に出たいカテゴリに出ることを強くお勧めします。
なぜなら、減量やトレーニングは本当に辛いからです。「出たい」と思う強い意志がなければ折れてしまいそうになります。
本当に出たいカテゴリであれば、きっと乗り越えられるはずです。
まとめ
ビキニフィットネスとフィットモデルでは、次のような違いがあります。
- ビキニフィットネスの方が求められる筋肉量が多い
- フィットモデルのキーワードは「華奢」
- ビキニフィットネスはビキニを着用し、フィットモデルはモノキニ(ワンピース水着)とドレス(イブニングガウン)を着用する
- 「目指す姿」も違う
- フィットモデルは筋肉量での評価ウエイトが低くなる分、「トータルパッケージ」のほかの要素が重要
両方のカテゴリとも「トータルパッケージ」が重要である点は共通しています。
ビキニフィットネスとフィットモデルの違いについて、いかがでしたか?
これから出場を考えている方は、ぜひ実際に違いをよく見て、どちらに出場されるか考えてみてくださいね。